飛来した2羽のコウノトリ=海陽町大里(有田忠弘さん提供)

 海陽町大里の畑に14日、国の特別天然記念物のコウノトリの雌2羽が飛来した。足輪からいずれも兵庫県豊岡市を巣立った個体と判別され、餌を求めて飛来したとみられる。日本野鳥の会徳島県支部によると、同町で確認されたのは旧海南町の1983年以来。

 同町大里の大東英治さん(76)さんら目撃者によると、2羽は近寄ったり離れたりして畑の中を歩き、餌を探していた。午後2時ごろには3羽いたが、1羽はすぐに飛んでいったという。大東さんは「間近で見たのは初めてで、驚いた」と話した。

 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、4月と5月にいずれも同市で生まれた個体で、6月と7月に巣立った。体長は約1メートルで成鳥とほぼ同じ大きさ。2羽は共に行動しているとみられ、7月に同県丹波市、8月に山口県下関市でも目撃されている。

 同園は「150メートル以上離れた遠くから静かに見守ってほしい」としている。