徳島北署員から110番賞を贈られる、徳島新聞川内専売所の青柳諭店長(左)=徳島北署川内町交番

 徳島新聞川内専売所(徳島市川内町大松)の配達員が、独居高齢者宅の新聞が何日も取り込まれていないことで異変に気付き、家の中で倒れていた男性(69)が救出された。男性は12日後に亡くなったものの、徳島北署から、事件事故の重要な情報を通報した人や団体を表彰する「110番賞」が同専売所に贈られた。

 異変に気付いたのは朝刊配達スタッフの三木宏之さん(40)。9月20日の朝刊配達中、男性宅のポストに新聞がたまっているのを不審に思い、専売所に報告した。

 専売所の富永茂主任(50)が男性宅を訪問して状況を確認した上で、徳島北署川内町交番に通報。署員が家の中からうめき声を聞いたため、ドアの鍵を壊して中に入り、1階寝室で倒れていた男性を見つけた。男性はドクターカーで小松島市内の病院に搬送された。

 男性は心原性脳塞栓(そくせん)症などで10月2日に亡くなったが、近くに住む妹(65)に最期をみとってもらうことができた。

 川内専売所の青柳諭店長(39)は「亡くなったのは残念だが、孤独死にならなかったのがせめてもの救い。今後もわずかな異変を見逃さないよう配達したい」と語った。