時代劇を熱演する劇団員=徳島市紺屋町5の徳島天満座

 県内唯一の常設大衆演劇場「ふるさと創生ホール徳島天満座」(徳島市紺屋町5)の人気が高まっている。旅芸人の芝居に親しんだ高齢世代や演劇ファンから熱烈な支持を受け、来場者が月に2000人を超えることも。それでも一般的な知名度はまだ高くないとして、一層の浸透を目指している。

 徳島天満座は1日1公演で正午に開演。時代劇や舞踊ショーなど盛りだくさんの演目で観客を楽しませる。劇団は1カ月ごとに交代し、演目も毎日変わる。

 常設劇場が県内にないことを残念に思っていた同市八万町下福万、カラオケ喫茶経営相原希世さん(75)が2015年7月に開業。当初は相原さんの店の常連客が中心だったものの、大衆演劇の専門誌に公演日程が掲載されると、県内外のファンに知られるようになった。今では月に1000~2000人が訪れる人気スポットに成長した。

 県内の老人会や婦人会、高齢者福祉施設を中心に月に3~5団体が来場。演劇ファンだけでなく、幼い頃に旅芸人の芝居公演を楽しみにしていたお年寄りにも喜ばれているという。

 これまで大阪や香川の劇場に通っていた演劇ファンの同市新浜町2、主婦藤本栄子さん(65)は「有名な劇団のお芝居や豪華な衣装を身にまとった役者を地元で見られるようになった」と喜ぶ。

 劇団の人気にはそれぞれ差があるため、立ち見が出る日もあれば十数人ほどしかいない日もある。相原さんは「老健施設などのステージとはひと味違う専用劇場で、大衆演劇を堪能してほしい」と話している。