おすすめの魚を紹介する女性スタッフ=阿南市日開野町筒路のDCMダイキ阿南店

 阿南市日開野町筒路のホームセンター「DCMダイキ阿南店」の産直売り場に、女性スタッフだけの鮮魚コーナーが登場した。地元の仲卸業者の女性社員が発案し、同僚や同級生と共に切り盛りする。商品棚を魚のイラストで飾り付けたり、丁寧な接客をしたりと客から好評を得ている。

 鮮魚コーナーのスタッフは、同市大潟町の「脇田水産」社員の川原優菜さん(32)=同市見能林町貞成=ら30代の女性5人。地元で捕れたタチウオやイサキ、イカなどの旬の魚を包丁で切り身に加工するほか、パック詰め、陳列といった作業を分担している。

 接客も積極的に行う。商品選びで迷っている客がいれば「今は旬のサワラがおいしいよ」「地ダコはそのまま刺し身で食べてみて」と気さくに話し掛け、おすすめの商品をアピールしている。

 ダイキ阿南店は昨年末、店舗改装のために一時閉店。改装後は地元の野菜や肉などを扱う産直売り場を新設するため、脇田水産に出店を打診した。川原さんは「女性だけで鮮魚コーナーを運営したら面白いのでは」と考え、会社に提案した。ダイキの産直売り場は全国17店にあるが、女性スタッフだけの鮮魚コーナーは唯一だ。

 脇田水産が店舗を含めて売り場を構えるのは初めてで、川原さんらはノウハウの習得に努めた。8月のオープンまでの5カ月間、料理人に魚のさばき方を教えてもらったり、スーパーで陳列の仕方を学んだりした。

 オープンから2カ月が過ぎ、常連客も増えている。板東正博さん(54)=同市富岡町新開地、飲食店経営=は「鮮度の良い魚があるのも魅力だが、いつ来ても店員が笑顔で接客してくれるので、買い物が楽しい」と話す。

 川原さんは「初めての経験ばかりで日々大変だけど、お客さんの笑顔に支えられている。これからも明るいお店作りを心掛けたい」と意気込んだ。