小田興業の事務所の家宅捜索を終え、段ボール箱を運ぶ県警捜査員=午前10時45分ごろ、高松市

 徳島市沖浜東1の喫茶店「USA」で客の男性(56)が拳銃で撃たれた事件で、県警は7日、殺人未遂の疑いで逮捕した森弘樹容疑者(43)=同市住吉1=が所属する、指定暴力団山口組系秋良連合会傘下組織・小田興業の高松市花園町1の事務所を家宅捜索した。犯行に使われた拳銃の入手経路の解明などを進める。

 午前10時15分、捜査員8人が3階建てのビルにある事務所を訪れ、玄関で関係者に令状を示して捜索を始めた。事務所内を約30分かけて捜索し、段ボール1箱を運び出した。押収品の有無について、県警組織犯罪対策課は「明らかにできない」としている。

 県警は2日、犯行後に車で逃走していた森容疑者を徳島市川内町で確保した際、回転式拳銃1丁と銃弾5発、空の薬きょう1発を押収した。県警のこれまでの調べに、森容疑者は「拳銃は自分の物で間違いはない。数年前から持っていた」と供述しており、拳銃の入手経路を明らかにするため、組事務所も捜索する必要があると判断した。

 犯行は女性関係のトラブルが原因で、暴力団の抗争事件ではないとみられているが、県警は組織の関与の有無についても調べる。

 県警が3日、森容疑者の自宅や逃走に使った乗用車を家宅捜索した際には、新たな拳銃は見つからなかった。

 事件は2日午後2時55分ごろに発生。森容疑者は一緒に来店した知人男性と口論になった後、拳銃を男性に向けて1発撃ち、右太ももにけがを負わせた疑い。