三好市山城町で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人山城会の元経理担当職員の男が数百万円を着服した疑いがあるとして、県警は15日にも電子計算機使用詐欺容疑で逮捕する方針を固めた。山城会が昨年8月に刑事告発したのを受け、捜査していた。
 
 関係者によると、男は2010年以降、インターネットを介した決済システムを使い、山城会の口座から自身の名義の口座へ複数回にわたり計数百万円を振り込み、着服した疑いが持たれている。

 疑いが浮上したのは、男が20年以上務めた経理担当から別の部署へ異動した16年4月。別の職員が会計書類を整理していたところ、架空の取引の請求書が見つかった。振り込みの履歴をさかのぼると、給料日以外の日に、男の名義の口座への多額の振り込みが複数見つかった。

 山城会は男が着服したと判断。不適切な会計処理を行ったとして、同年5月、男を懲戒免職処分とした。不正な送金は過去十数年の間に約3千万円に上るとしている。男は山城会の調査に対し「山城会の代わりに立て替えていた金を振り込んだだけだ」と、着服を否定していたという。

 山城会は、特別養護老人ホーム山城荘や大歩危温泉ケアハウスを運営しているほか、デイサービスや在宅介護支援事業などを手掛けている。