3Dレーザースキャナーで作成した県警本部前の画像。さまざまな角度からの視点にスクロールできる

交通事故の現場を立体的な画像で記録する装置「3Dレーザースキャナー」を徳島県警が導入した。より正確な事故状況の把握や分析ができると期待されている。3Dスキャナーは西日本を中心に導入する府県警が増えており、四国では高知県警に続き2例目。

3Dスキャナーは、レーザーと高精細カメラで現場の道路形状などを計測し、パソコン上にカラーの立体画像で再現する。画像は真上や斜め、逆方向などさまざまな角度から見ることができ、主に現場の見取り図を作るために活用される。

県警が導入したのはドイツ製のスキャナー(高さ40センチ、幅17センチ、奥行き29センチ)。現場では三脚に固定し、約15メートルごとに複数の地点で計測する。計測時間は1カ所当たり約7分。

県警はこれまで、左右二つのカメラで同時撮影し、立体的な画像を記録する「ステレオカメラ」を使っていた。リース期間が昨年末で終了したため、ステレオカメラ3台のうち2台を廃止し、3Dスキャナー1台に切り替えた。

3Dスキャナーには▽歩道からの計測を可能にし、交通規制の必要がない▽計測データをパソコンで自動処理するため、ステレオカメラと違い、特別な技能がなくても作図できる|などのメリットがあるという。

交通指導課は「車両の衝突状況を立体動画で再現するなど、3Dスキャナーにはさまざまな解析機能がある。捜査に活用できるように検討したい」としている。

全国的には、2014年3月の山口県警を皮切りに、今年3月時点で17府県警が導入している。航空機事故などの捜査現場でも活用されており、警察庁が推奨している。