ブックカフェの一角で展示販売されているコンドワバッグ=東京・六本木のTSUTAYA TOKYO ROPPONGI

 知的障害者通所施設「れもん徳島」(徳島市)の利用者が米袋を再利用して手作りしたかばん「コンドワバッグ」が、東京・六本木の書店「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(ツタヤ・トウキョウ・ロッポンギ)」で展示販売されている。れもん徳島によると、利用者が作った商品が福祉関係や公的な施設以外で販売されるのは珍しい。利用者は「励みになる」と喜んでいる。

 バッグは紙製で、裏返した米袋に柿渋や蜜蝋(みつろう)を塗って仕上げている。大きさの異なる3種類(2千~2500円)があり、希望があれば利用者がバッグに絵を描いたり持ち手をさをり織りにしたりできる(別料金)。2014年に商品化して以降、約700個が売れている。

 書店で展示販売が始まったのは10月末から。1階のブックカフェスペースの一角に、日本の手作りの物を期間限定で紹介するコーナーの一つとして並べられている。他にはないデザインで手頃に購入できる点などが、特に外国人に好評だという。

 バッグを開発する際に助言した徳島市内のデザイナーの知人が同店の常連客で、バッグを気に入り紹介してくれたのがきっかけとなった。

 バッグは裁断、折り込み、縫製など作業は多岐にわたり、現在は徳島市南新町1のアートスタジオで利用者5人が分担して制作している。

 障害者施設の商品としてではなく、デザイン性などが認められたといえ、制作に当たる山﨑万由美さん(20)は「おしゃれな場所で売ってもらえてうれしい。作るのは大変だけど、頑張りたい」と大喜び。当初から制作に携わる中山綾さんも「東京でたくさんの人に使ってもらいたい」と期待を寄せている。