来年1月に閉店するキングスロードバイパス店=徳島市南昭和町1

 徳島県内のレンタルビデオ店の草分け「キングスロード」(徳島市)が、DVDやCDのレンタル事業から撤退することが28日、分かった。消費税の支払いを巡る仕入れ先とのトラブルで、新作DVDを入荷できなくなったため。直営全3店の営業を来年1月15日に取りやめる。

 直営3店は徳島市内のバイパス店(南昭和町)、住吉店、川内店。来年1月8日で貸し出しを終了し、返却の受け付けを同月15日で終える。プリペイドカードは同月8日まで使え、返金は今年12月1日から応じる。

 同社の清水泰彦社長によると、DVDの仕入れの際に消費税を差し引いた金額を支払うことになっているが、消費税率が5%から8%に上がった2014年4月以降、税率を変更しないまま代金を請求されていた。払い戻しを求めたものの金額などで折り合いがつかず、仕入れ先が新作の供給を10月で止めたという。

 DVDレンタル事業は赤字店舗を閉鎖するなどして黒字を確保していたが、新たな仕入れ先を確保するには時間がかかることや、インターネットによる映画配信の普及などで見通しが厳しいことから撤退を決めた。3店舗のパート従業員約30人を解雇し、正社員の店長3人は退社する。

 藍住、脇町のフランチャイズ(FC)2店は仕入れ先と直接契約して営業を続ける。

 清水社長は「仕入れ先から営業をやめさせられたようなもの。閉店を惜しむ声も多く残念だ」と話している。

 キングスロードは1981年の設立。県内トップのレンタルビデオ店に成長し、ピーク時には県内と高松市、兵庫県・淡路島に計23店舗を展開した。

 同社はレンタル事業のほかに不動産や天然水の製造販売などを手掛けており、これらの事業は継続する。