パラオでの不発弾処理に参加する白木さん=牟岐町中村

 元自衛官らで構成する認定NPO法人「日本地雷処理を支援する会」(JMAS、東京)の海外での不発弾処理事業に、海上自衛隊第24航空隊(小松島市)の元幕僚の白木健治さん(54)=牟岐町内妻=が県人として初めて参加する。太平洋戦争の激戦地パラオに派遣され、海中に沈む不発弾を見つけ出し、爆破処理などを担う。5日に出国する。

 JMASは2001年に設立。政府開発援助(ODA)の補助事業として、ラオスやカンボジアなどで地雷や不発弾の処理のほか、道路整備も行う。現在、不発弾の処理経験のある全国の元自衛官約20人が参加している。

 パラオには戦争中、日本軍や米軍によって2800トンの爆弾が投下されたり、持ち込まれたりしたという。戦後72年たった今も多くの不発弾が残されたままで、海中に有害な物質が漏れ出すケースもある。処理には世界各国の機関が当たっており、JMASも12年から現地で活動を始めた。

 白木さんは牟岐町出身で、高校卒業後に海上自衛隊に入った。機雷処理に当たる掃海部隊での経験が豊富で、硫黄島(東京都小笠原村)で訓練を指揮したこともある。17年3月には第24航空隊の幕僚に就任した。

 知人からJMASの活動を紹介された白木さんは「長年培った技術を海外でも生かすことができれば」と参加を決意。11月30日に退官した。

 現地には今月6日に入り、元自衛官3人と処理班を編成。主任として、沈没した軍艦などに積まれた不発弾を探し、処理に当たる。活動期間は最低1年以上となる。

 白木さんは「現地のメンバーと協力し、確実に処理を進めていく。平和で安全な海になるよう汗を流したい」と話している。