徳島市川内、沖洲、津田の沿岸部3地区で11月中旬以降、不審火が5件相次いでいることが、市消防局への取材で分かった。沖洲地区では1、2月にも不審火が3件起きている。発生はいずれも夜間で、屋外や工場内にある木材や廃材が燃えるという共通点がある。消防局は連続放火の可能性があるとみて業界団体に注意を促しており、県警もそれぞれの火災の関連性を調べるなど、警戒を強めている。

 消防局などによると、市沿岸部での不審火は1月19日から1カ月余りの間に沖洲地区で3件が相次いだ。その後途絶えていたが、11月11日深夜に津田海岸町の木工所北側で起きて以降、12月3日までの間に川内、沖洲両地区で2件ずつ発生している。人的被害は出ていない。

 現場は工場や倉庫、資材置き場などで、家具・仏壇製造会社や建築会社など、木材を扱う事業所が多い。出火は8件全て午後7時台より遅い時間帯で、うち6件が週末や祝日に発生している。

 いずれも火の気がない所で出火しており、消防局は放火、もしくは放火の疑いがあると判断している。2月26日に沖洲地区の家具製造会社で起きた不審火では、同社の所有物ではない木製のパレットが外部から持ち込まれて燃えていた。同社は11月23日にも不審火の被害に遭った。

 県警も放火の疑いを視野に入れ、現場付近の防犯カメラを分析するなど捜査を進めている。

 消防局は11月以降の連続発生を受け、県木材協同組合連合会と県マリンピア沖洲産業団地協議会に対し、対策強化を会員に呼び掛けるよう依頼。市のホームページでも「連続放火発生中」などと記載し、注意喚起している。