語り部らが意見を交わしたワークショップ=阿南市福井町の福井公民館

 昭和南海地震や阪神淡路大震災の語り部らが意見を交わす「災害を語り継ぐワークショップ」が9日、阿南市福井町の福井公民館であり、語り部グループや自主防災会の会員ら約30人が参加した。

 阿南市や美波、牟岐、海陽の3町のほか、兵庫県淡路市の語り部グループの会員らが当時の体験談などを発表。12歳で昭和南海地震を経験した海陽町浅川の古本直士さん(83)は地震直後に家から外に出ると、すぐに海水が腰まで押し寄せ、急いで近くの山に逃げたことを紹介。「波への恐怖と戦いながら必死で山を駆け上がった」と話した。

 意見交換会では、参加者から「津波や地震の怖さを認識している人が増えてきた実感がある」との発言があった一方、「体験者が減ってきているのは深刻な問題。何か別の方法で語り継ぐことを考えなければ」といった意見が出された。

 ワークショップは、淡路市の「北淡震災記念公園震災の語りべボランティア」が語り部同士の交流を広げようと、各団体などに呼び掛けて初めて開いた。