いつもよりやや遅れてスタジアムに到着。選手紹介が始まるころにゴール裏へ向かいました。今日は思い切って、普段より中央の中段寄りで観戦です。

 3連勝がかかった大切な一戦の相手は京都。これまで全ての試合に出場してきた岩尾憲キャプテンが6日のアウェー水戸戦で負傷交代し、今日は不在です。失点をゼロに抑える守備の要、石井秀典選手がキャプテンマークを付けて試合に臨みます。タオルを掲げて「第九」を歌って、いよいよキックオフ。

 序盤はパスが行ったり来たり。何となくしっくりいっていないのかな、と目を凝らして様子を見ていました。だんだんとパスがつながり、ゴール前に迫るようになり、惜しいシーンが増えてきました。前半27分、ゴールの枠の中ぎりぎりにシュートが吸い込まれ、待望の先制点!その瞬間、思わず両手を挙げて歓声を上げました。ゴール裏のみんなも飛び跳ねながらチャントをひときわ大きく歌います。

前半27分、プロ初ゴールを喜ぶ徳島の小西雄大(右)と杉本竜士=鳴門ポカリスエットスタジアム

 ゴールを決めたのは、阿波市出身の小西雄大選手。プロ初ゴールに、「こにたん!」と愛称を叫んで喜ぶサポーターも。徳島のゴール前でピンチを迎えたときには、小西選手が体で止めるなど、攻守で活躍。もう1点ほしい!前川大河選手や狩野健太選手のシュートは惜しくも外れたものの、追加点が期待できそうと思いながら前半を終えました。

 後半も、全員で攻め、全員で守ります。が、試合は激しさを増します。何度も倒れ込む場面があり、サポーターからも「荒いぞ!」「危ない!」という声が聞こえます。「ケガをしないでほしい」と祈るような気持ちに。後半12分、狩野健太選手が相手GKと衝突し、2人とも倒れ込むアクシデントが。スタンドに悲鳴が上がります。

 相手GKは何とか起き上がってケガの手当をしたものの、動けない狩野選手…。狩野選手のチャントが大きく響きます。しばらく中断したものの、狩野選手が担架で運び出され、佐藤晃大選手が入って試合続行。ケガがひどくなければいいけど…。不安な気持ちに包まれるものの、拍手と声援を送るしかありません。

 後半40分を過ぎ、残り時間が気になり始めたころ、すっかり覚えたチャント「立ち向かえ戦士たち」が始まりました。すると、バックスタンドから大きな手拍子が。90分近く戦って、疲れ果てた選手たちを後押しするように「立ち向かえ」と何度も何度も大きく歌います。

 アディショナルタイムは8分。長い。飛んでくるボールを、石井選手や井筒陸也選手をはじめ、全員でしのぎ、無失点での3連勝。うれしい以上にほっとした気持ち。周りを見渡すと、同じようにほっとした表情で隣の人とハイタッチをするサポーターがあちこちにいました。

 ゴール裏に歩いてくる選手たちのニコニコとした表情に、こちらもつられて笑ってしまう。今日のヒーローはもちろんプロ初ゴールを決めた小西雄大選手。「小西!」という声援に笑顔で応えながら、「立ち向かえ戦士たち」と歌い出すと、みんなでタオルを回して飛び跳ねます。苦しい中、みんなでつかんだ勝利!「小西、ゴラッソ(素晴らしいゴール)やな」「ベストゴール!」と口々に喜ぶサポーターの声を聞きながら、スタジアムを後にしました。

試合後、ゴール裏で笑顔を見せる小西選手

 熱心なサポーターが多いゴール裏中心部に近い場所にいたので、今日はたくさんのチャントを聞きました。試合の状況によって歌う曲を変えているんですね。「立ち向かえ戦士たち」だけは覚えていたものの、水戸戦では石井選手が違うチャントを歌い出すサプライズもあったみたいなので、いろいろな曲を覚えたい!そういえば何曲くらいあるんだろう?そして、プレーする選手たちにはどれくらい聞こえているんだろう?興味は尽きません。