2015年12月に行われた神山町議選(定数10)で無投票で当選した町議5人が、同選挙に立候補を予定していた町内の男性1人に出馬を断念するよう働き掛け、選挙後に現金50万円を渡した疑いがあることが14日、男性への取材で分かった。5人は「事実無根」「当惑している」などと否定している。公選法は、立候補をやめさせる目的で金銭を渡すことを禁じており、同法に抵触する可能性がある。

 男性によると、15年12月15日の告示前、5人のうちの1人から「選挙になったら困る」「下りてくれ」などと立候補を断念するよう持ち掛けられた。男性は年齢や健康面を考慮して出馬を断念。選挙は現職と新人10人が無投票で当選した。

 選挙後の同12月末、男性は、立候補を断念するよう持ち掛けてきた町議から封筒を手渡された。中には、町議5人の名前が書かれた小さいサイズの封筒が5通あり、それぞれに10万円が入っていた。

 男性はいったん受け取ったが、立候補を取りやめたことへの見返りと感じ、数日後に親族を伴って、持ち掛けてきた町議に返却した。

 関係者によると、この町議は周辺に「男性は(出馬しないように)どうにかする」と話していた。

 問題が指摘された町議5人は14日夜、徳島新聞の取材に、「していません」「何を言っているのかという思いだ」「知らない」「無投票にするメリットはないし、身に覚えがない」などと述べ、全員が事実関係を否定した。

 15日に予定されている正副議長選に絡み、今回の問題が浮上した。町議会は14日に全員協議会を開き、この問題について話し合った。