プロ野球の中日や米大リーグで投手として活躍した川上憲伸さん(42)=写真=が、7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕する全国高校野球選手権徳島大会の始球式を務める。今回で100回を迎える大会の記念事業の一環で、県高野連が18日発表した。

 川上さんの始球式は開会式後、第1試合のプレーボールに合わせて行われる。川上さんは徳島市出身。国府中から徳島商高に進み、1993年の夏の甲子園ではエースで4番としてチームの8強入りに貢献した。

 卒業後は、明大を経てドラフト1位で98年に中日入団。最多勝や沢村賞など数々のタイトルを獲得した。2009年に米大リーグのブレーブスに移籍しメジャーで8勝を挙げた。12年に中日に戻り17年3月、現役引退を表明。日本での通算成績は117勝76敗1セーブ。現在は野球評論家として活動している。

 県高野連はこのほか、記念事業として6月29日午後1時から徳島市シビックセンターで講演会を開く。1942年の「幻の甲子園」大会で優勝した徳島商業学校(現徳島商高)のメンバー梅本安則さん(91)=東京都=が、当時を振り返りながら100回大会に寄せる思いを語る。入場無料(先着100人)。

 全国選手権の前身の大会は42~45年に戦争のため中断された。「幻の甲子園」は42年に16校が参加し、「全国中等学校体育大会野球大会」として甲子園球場で開かれた。旧文部省主導だったため、大会史に残されていない。徳島商は決勝で、京都の平安中(現龍谷大平安)を延長十一回の末、8―7のサヨナラで下し優勝した。講師を務める梅本さんは「7番・一塁手」として出場した。