「仕事と地域」をテーマに意見を交わすパネリスト=徳島大常三島キャンパス

 地域に根差した仕事の担い手を育てる「まちしごとファクトリー」(徳島新聞社など主催)の2017年度キックオフセミナーが3日、徳島市の徳島大常三島キャンパスであった。1次産業再生や起業支援に取り組むエーゼロ(岡山県西粟倉村)の牧大介社長が「地域で仕事を興す」と題して講演。大学生や自治体職員、地域おこし協力隊員ら90人が耳を傾けた。

 牧さんはコンサルタントから経営者に転身した自身の起業体験を振り返り、「好きなことを一生懸命やる人が増えれば応援する人も自然と増え、挑戦と応援の好循環が回り始める」と指摘した。後継者不在で中小事業者の廃業が増えていることに関しても「ゼロから始める起業だけではなく、今ある事業に手を入れて受け継ぐ起業も重要」と述べた。

 パネルディスカッションでは牧さんに加え、神山町で農場や食堂経営に取り組むフードハブ・プロジェクトの真鍋太一支配人と白桃薫農場長、三好市でバーなどを営むオウライの西崎健人社長が登壇。「仕事と地域」をテーマに意見を交わし「身の丈に合った仕事で成功体験を積み重ねて」「若い人が集まる場がないといった社会的ニーズに対し、小さな規模でもいいからビジネスに結び付けていくことが大切」などとアドバイスを送った。

 熱心に聴き入っていた玉置冬馬さん(22)=兵庫県南あわじ市、銀行員=は「好きなことだから継続できるし、継続するから本物になるという牧さんのメッセージが響いた。起業だけではなく、会社員として働く中でも生かしていけそうだ」と話した。