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 J2は全日程の3分の1に当たる14試合を終えた。徳島ヴォルティスは6勝2分け6敗の勝ち点20で9位。決定力不足や一部選手の離脱で出遅れたが、前節までの3連勝でJ1参入プレーオフ圏の6位横浜FCに勝ち点3差まで迫り、ようやく上位争いに絡み始めている。

 出遅れの一因は攻撃陣の不振。総得点12はリーグ22チーム中4番目に少ない。未勝利が続いた3~4月の6試合はわずか1得点だった。

 ここまで得点を挙げている選手10人のうち、FWは山﨑と呉屋の2人。複数得点は2ゴールのMF島屋だけだ。軸となるゴールゲッターが前線にいなかったことも苦戦に拍車を掛けた。

 序盤戦は守りも本調子ではなかった。3月のアウェー熊本戦は先制後、簡単に2失点し逆転負け。4月の東京V戦は退場者が出た中、最後まで攻撃姿勢を貫いたこともあって4失点した。

 ただ、対策を重ねてきた中でここ3戦は改善が見られる。「以前と異なり、今は少ない得点機を確実に生かせている」とロドリゲス監督。守備でも3戦連続の零封。総失点12は岡山に次いで2番目に少ない。

 故障者の代わりにピッチに立つ選手も奮起している。水戸戦の後半にキャプテンマークを巻いて攻守に体を張った石井は「どんなときでも存在感を出していきたい」と強調する。「控え組」にとってはアピールのチャンス。チーム全体の危機感と選手間競争が上位追撃の原動力になる。