とくしま記念オーケストラ事業に絡む脱税事件で有罪判決を受けた音楽プロダクション「アンサンブル・セシリア」(解散)の元代表取締役川岸美奈子氏に、県文化振興財団が経費や事業委託料名目で計2991万円を支出したのは特別背任に当たるとして、市民オンブズマンとくしま(徳島市)が23日、川岸氏や財団の元理事長ら5人を徳島地検に刑事告発した。

 告発状によると、記念オケ事業を担っていた財団は2013~16年度、川岸氏が都内を中心に使ったタクシーの代金(66万円)や東京―徳島間の航空運賃と宿泊費(301万円)など計473万円を支出。同プロダクションと委託契約を結び、事業運営・公演業務名目で2518万円を支払った。

 これらは本来必要のない支出で、財団に損害を加えたと主張。元理事長ら財団の4人が支出したのは特別背任行為に当たり、川岸氏は4人を教唆したとしている。

 財団は「告発状が届いていないので現段階ではコメントできない」としている。