来場した女性に語り掛ける瀬戸内さん(右)=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)が15日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。心穏やかに生きるヒントとして「悪いことが重なると『罰が当たった』などと思うが、一つ一つの出来事に意味を探す必要はない。いいように考えて悩まないようにしましょう」と呼び掛けた。

 約160人が来場し、瀬戸内さんに日頃の悩みや疑問に思っていることなどを質問した。息子に先立たれて悲しみに暮れる女性に対し、瀬戸内さんは「愛する人の死はつらいが、亡くなる運命だったと思いましょう。あなたが逝く時まで守ってくれているわ」と温かく語り掛けた。

 子どもに自分の介護をさせたくないと別居を始めたという女性には「今は大丈夫かもしれないが、一人で生活するのは大変。年を取ったら我を捨て、若い人の言うことを聞いた方がいいわね」と助言していた。