鳴門市に寄付され、基盤に取り付けられたタイマー

再び音色を響かせ始めた「ばんどうの鐘」=鳴門市大麻町

 昨夏からタイマーの故障で音が鳴っていなかった「ばんどうの鐘」(鳴門市大麻町桧)が24日、再び音を響かせ始めた。吉野川市の男性がタイマーを寄付し、市が交換修理した。ベートーベン交響曲「第九」アジア初演100周年の節目も、日独友好の音色で祝う。

 寄付したのは、吉野川市山川町川田の吉田昌美さん(83)。鳴門市が類似品を探しているのを20日付の徳島新聞で知り、無償提供した。「柱時計としてしか使っていな

かったので、役に立ててうれしい」と話している。

 交換したタイマーは縦約40センチ、横約30センチのアナログ式。この日午前、電気工事業者が鐘楼内の基盤に取り付け、正常に動くのを確認した。午前6時、正午、午後6時の1日3回、25秒間鳴る。

 6月1日に近くの市ドイツ館前で開かれる記念演奏会や銅像除幕式には、板東俘虜収容所の元捕虜の子孫らも出席する。地元の桧東自治会の木村正美会長(62)は「鐘は友情の証し。ドイツの人たちに聞いてもらえることになり安心した」と話した。