鳴門市の徳島自動車道で昨年8月、マイクロバスにトラックが追突し16人が死傷した事故で、バスの乗客で死亡した富岡西高1年森下汐音(しおん)さん=当時(15)=の母親が、トラックの元運転手やバス会社などに計約9300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が31日、徳島地裁で開かれ、被告側は争うとした。第2回以降に詳しい主張を示す。

 訴状によると、昨年8月25日夕、車両トラブルで路肩に停車していたバスに、居眠り状態だった元運転手のトラックが追突。森下さんとバスの男性運転手=当時(30)=が死亡した。原告側は、バスの運転手が停車後に乗客をガードレールの外に避難させず、警察にも通報していなかったと主張。バス会社にも使用者責任があるとしている。

 トラックの元運転手は今年1月、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で禁錮4年の判決を受け、確定している。

 母親の代理人を務める弁護士は「遺族側としては、バス運転手の対応次第で事故は防げたはずだという思いがある。訴訟により、バス会社の責任を明らかにしたい」と話した。