ホタルの乱舞が復活した祖谷ロマン橋の下を流れる戸ノ谷川=三好市西祖谷山村戸ノ谷

 徳島県三好市西祖谷山村の観光業者らでつくる「戸ノ谷川ホタルの会」が、地域を流れる戸ノ谷川のホタルを復活させた。2016年から幼虫を放流したり川沿いの湿地を整備したりして、本格的な光の乱舞が楽しめるようになった。同会はよみがえったホタルを観光資源にしようと、9日に同村一宇の祖谷ふれあい公園で「祖谷ふれあい蛍まつり」を開く。

 戸ノ谷川ホタルの会は、ホテル秘境の湯(同村尾井ノ内)従業員の釜石(かまいし)秀一さん(38)が中心となり、地元の観光業者らと16年春に結成。ホタルの幼虫約150匹と、池田町の馬路川にすむホタル約100匹から繁殖させた卵、餌となる巻き貝のカワニナ約2千個を同川に放流した。15年にいなくなったホタルは昨年6月に飛び始めるようになった。

 戸ノ谷川のホタルは水田が少なくなるにつれて激減し、1970年ごろから見られなくなった。99年に同村の桧尾(ひのきお)良和さん(61)ら住民有志が繁殖に取り組み、いったんは復活したものの、活動が途絶えたため2015年にいなくなっていた。

 釜石さんは「再び観光客や地元の人にホタルを見てもらえる。二度と途絶えてしまわないように守り、観光資源として活用したい」と話している。

 祭りは9日午後6~9時。ホタルはふれあい公園内の祖谷ロマン橋から観賞できる。祖谷そばの早食い大会や神山町在住のシンガー・ソングライターcocoroさんのライブもある。問い合わせは同会<電090(2783)0046>。