【上】激突する鳴門渦潮の笹田(右)と板野の捕手前田【下】前田の車いすを押す森井

 一回裏の鳴門渦潮が先制した場面で2点目を狙ってホームに突入した鳴門渦潮の二塁走者笹田と板野の前田捕手が交錯。2人は鈍い衝撃音とともにグラウンドに倒れ込んだ。このアクシデントで、試合は約15分間中断した。

 「打球を見てホームまでかえろうと懸命に走ったらライン上にいて・・・。勢いがついていて避けられなかった」と笹田。試合中、強打した右顔面を冷やし、腫れを抑えながらプレーを続けた。

 一方の前田は首と左太ももを痛め、担架で運ばれた。「試合続行は不可能」と診断され、救護室で手当てを受けた。「(森井の速球は)自分でないと受けられない。救護室から戻りたかったけど、動けなかった」と悔し涙をこぼした。

 閉会式で整列する際は、森井が率先して前田が座る車いすを押した。森井は「前田がいたから決勝まで来られた。ずっと支えてくれたので」と感謝を口にした。前田はまだ2年生。「来年こそ優勝する」と、雪辱を固く誓っていた。