庚午事変の追悼式で蜂須賀桜が植樹される国瑞彦護国神社=兵庫県洲本市(益習の集い提供)

 1870年に淡路島で起きた徳島藩のお家騒動「庚午事変」の犠牲者追悼式が3日、国瑞彦護国神社(兵庫県洲本市)で営まれる。徳島市のNPO法人蜂須賀桜と武家屋敷の会が参列し、徳島と淡路友好のシンボルにしてもらおうと蜂須賀桜の苗木を植樹する。

 庚午事変では、徳島藩筆頭家老で洲本城代の稲田家の家臣らによる分藩運動に端を発し、徳島藩士が稲田家を襲撃して17人が亡くなった。稲田家の学問所「益習館」も焼き打ちに遭った。

 追悼式は洲本市の団体「益習の集い」主催。2013年に益習館跡の保存活用を図ろうと発足し、稲田家の足跡を紹介するパネル展を稲田家所領の美馬市脇町で開くなど顕彰に取り組んできた。

 式は14年に稲田家の菩提寺「江国寺」(洲本市)で行ったのに続いて2回目。今年の会場となる国瑞彦護国神社は庚午事変の負傷者救護所跡に建立され、最後の徳島藩主蜂須賀茂韶を祭神としている。

 式は午前10時から。武家屋敷の会の桑原義信理事長ら4人が出席し、同神社と敷地内の洲本八幡神社に苗木各1本を植える。午後2時からは隣接する洲本市立総合福祉会館で四国大の太田剛教授による講演「益習館ゆかりの学者たち」がある。

 桑原理事長は「淡路に蜂須賀桜を植えることが以前からの念願だった。これを機に友好を深めたい」と話す。益習の集いの三宅玉峰会長は「徳島と淡路の歴史を振り返る良い機会。徳島からも多くの人に参列してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは三宅会長<電0799(32)1032>。