県内視察に訪れたベルギーのボーイスカウト関係者=2014年10月、板野町の金泉寺(県観光協会提供)

 徳島県観光協会は、阿波踊りや歩き遍路などの体験型観光を通して組織力や人間関係の強化に役立ててもらう研修プログラム「阿波deわくわくチームビルディング」をツアー商品化した。国内の企業や学校をはじめ、海外にも積極的にPRする方針で、海外からの受け入れ第1弾として7月下旬にベルギーの中高生ら540人が来県することが決まった。
 
 研修プログラムは、阿波踊りや歩き遍路のほか、藍染やLEDアートづくり、「第九」合唱、大塚国際美術館ミステリーツアーなどを通し、参加者が団結力を強められるようなメニューとなっている。県観光協会によると、体験型研修の「チームビルディング」と観光を融合させた取り組みが全国的に注目されつつあることから、徳島ならではのプランを模索し、考案した。
 
 2014年5月、ドイツで開かれた大規模会議誘致の国際見本市に参加した際、徳島における観光型チームビルディングの構想を紹介したところ、ベルギーからの訪日旅行を取り扱う企業「ザ・ジェイ・チーム」(東京)が関心を寄せた。県観光協会は、ベルギーからの研修受け入れについて同社と交渉しながらプランを煮詰め、視察団を迎えるなどして準備を進めてきた。
 
 ベルギーから訪れるのは、7月28日~8月8日に山口市で開かれる世界最大規模のボーイスカウト大会「世界スカウトジャンボリー」に参加する同国代表団。大会に先立ち、7月22日から4泊5日の日程で来県する。
 
 代表団は14~17歳の中高生が中心。研修プログラムでは、4班に分かれて阿波踊りの練習に取り組んだり、歩き遍路や阿波人形浄瑠璃を体験したりする。和太鼓や空手、漫画など、海外で人気の高い日本文化を学ぶワークショップもある。
 
 県観光協会は日本語パンフレットに加え、英語、中国語、韓国語版を作った。国内旅行会社に配るほか、海外での商談などに活用する。
 
 チームビルディング チームとしての目標や課題を達成する共同体験を通して、人間関係の結び付きや組織力を向上させるための研修プログラム。近年、企業や学校などで導入が広がっている。