女流王位戦第4局を制し、笑顔で熱戦を振り返る渡部愛新女流王位=13日午後7時35分、徳島市のJRホテルクレメント徳島

 将棋の第29期女流王位戦5番勝負(徳島新聞社など主催)の第4局は13日午前9時から徳島市のJRホテルクレメント徳島で指され、午後7時14分、先手番の渡部愛女流二段(24)が139手で里見香奈女流王位(26)=女流王座、女流名人、女流王将、倉敷藤花=を破り、3勝1敗で初タイトルとなる女流王位を獲得した。持ち時間各4時間のうち、残りは両者1分。( 渡部新女流王位は第3局までの持久戦模様から一転して急戦を仕掛け、手に汗握る寄せ合いを制して悲願を成し遂げた。

 日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属棋士のタイトル獲得は第18期(2007年)、第19期(08年)に女流王位に就いた石橋幸緒さん以来。渡部新女流王位は、同日付で女流三段に昇段した。

 里見前女流王位は4連覇と、通算5期で獲得する「クイーン王位」を逃し、女流四冠に後退した。

 
 実感まだ湧かず 渡部愛新女流王位

中盤から終盤は、指す手がよく分からなかった。6四の香を取られて混戦になったが、5五桂(107手目)で勝ちになったかと。自分のいいところ、悪いところが4局とも出たシリーズ。初タイトル獲得の実感はまだ湧きません。
 

 ミスが目立った 里見香奈前女流王位

 中盤のどこかで踏み込むべきだったが自重してしまった。6七金右(73手目)と(相手の)陣型が盛り上がり、少し苦しかったです。終盤も間違えてしまった。この5番勝負ではミスが目立ってしまったので、結果は仕方がありません。

わたなべ・まな  1993年、北海道帯広市生まれ。日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属。2013年、女流2級(プロ入り)。15年、第1回女子将棋チャレンジ杯で初優勝。翌年、2連覇を達成。17年、女流二段。本格派の居飛車党で攻め将棋。