【上】344演劇団が公演する「百年蔵」=三好市池田町川崎【下】公演を前に練習を重ねるメンバー。本番は土蔵の中で行われる=東みよし町中央公民館

 県西部を拠点に活動する「344(みよし)演劇団」は13日から、三好市池田町川崎のギャラリー・百年蔵で、公演「蔵の中」を行う。劇団初の「実験公演」と銘打ち、照明を落とした土蔵の暗がりの中での前衛的な舞台に挑む。本番に向け、同市や東みよし町の団員ら6人が練習に励んでいる。

 「蔵の中」は、ひらきしんじ座長(47)=本名・開真司、同市池田町西山=が脚本、演出を手掛けるオリジナル作品。数奇な人生を送ってきた6人の登場人物が、この世とあの世の境界である蔵の中で偶然出会い、人生を語っていく-というストーリーだ。登場人物は中学生から60代までで、役者本人の年齢に設定されている。

 会場の百年蔵は1922年に酒蔵として建造され、2010年には国の登録有形文化財になった。骨董(こっとう)品、アンティークな家具や食器、レトロなおもちゃが並び、独特の雰囲気が漂う。

 公演は土蔵を閉め切り、暗がりで行う。出演者が持つ懐中電灯やランタンなどの明かりが頼りで「役者がどんな表情でせりふを口にしているのか、観客に想像してもらう狙いもある」とひらき座長。

 344演劇団は、東京で俳優の経験があり、父の出身地の三好市の自然に引かれてIターン移住したひらき座長の呼び掛けで、12年に結成。13年の旗揚げ公演を百年蔵で行ったことなどから、今回、古くて暗い土蔵の空間に着目した「実験公演」を企画した。

 百年蔵では公演直前まで別のイベントが開かれており、公演当日まで土蔵を使った練習はできないが、団員はやる気満々。団員5人にゲストを加えた計6人が、東みよし町中央公民館で週2~4回、練習を重ねている。ひらき座長は「見たことのない芝居を体験してもらえると思う」と意気込んでいる。

 公演は13、14、20、21日の午後2時から。入場料500円。問い合わせは、午後5時以降にひらき座長<電090(9132)4205>。