端午の節句の催しで活用する「足踏み水車」の動きを確認する会員ら=佐那河内村下の中辺地区

 佐那河内村中辺地区の女性でつくる中辺カトレア会は7日、村役場駐車場で旧暦の「端午の節句」を祝う催しを開く。今回の目玉は、60年ほど前まで地域で使われていた農業用の「足踏み水車」。竹とんぼなどの懐かしい遊びとともに、水のくみ上げ作業を子どもたちに体験してもらう。

 水車は木製で高さ1・7メートル。18枚の羽が付いた羽根車の上に人が乗り、足で踏むことで回転させ、水をくみ上げる仕組みだ。昭和20年代ごろまで、水田のかんがい用に使われていたが、長年、同地区の薬師庵にしまわれたままになっていた。

 佐那河内村は江戸時代、藩主に「佐那河内米」と呼ばれる良質な米を献上していた土地柄。子どもたちに、そうした農村の歴史について知ってもらう格好の材料になると考え、地元住民の協力を得て傷んでいた部分を2日掛かりで修復した。

 イベント当日は、水車を役場前の用水路に設置。会員らの手ほどきで、実際に水をくみ上げることもできる。

 端午の節句の催しは2008年に始まり、毎年6月の第1日曜に実施。約100匹のこいのぼりが飾られ、手作りの竹とんぼや竹鉄砲、紙相撲、こまなどで遊ぶことができる。

 中辺カトレア会の西村尋子(ひろこ)会長(66)は「精巧に作られた水車は、地域の歴史を物語る貴重な資料。機械がなかった当時の農作業を、楽しみながら知ってもらえれば」と話している。