大鳴門橋開通30年を祝って風船を飛ばす園児ら=午前11時10分、鳴門市の鳴門公園

 鳴門市と兵庫県淡路島を結ぶ大鳴門橋が8日に開通30周年を迎えるのを前に、徳島、兵庫両県は6日、同市の鳴門公園で記念セレモニーを開いた。両県の伝統芸能などが披露され、本州・四国間の観光や物流に欠かせない大動脈となっている橋の節目を祝い、さらなる交流を誓い合った。

 セレモニーは公園内の千畳敷展望台で行われ、徳島県の飯泉嘉門、兵庫県の井戸敏三両知事のほか、両県や本州四国連絡高速道路の関係者約100人が参加した。

 飯泉知事は「鳴門の渦潮の世界遺産登録に向け、兵庫県とタッグを組んでチャレンジを始めている。大鳴門橋によって徳島、兵庫両県がこれまで以上に深い関係となることを期待したい」とあいさつ。井戸知事は「両県が共同でいろいろなプロジェクトを実施できるのも大鳴門橋のおかげ。海峡を挟んで結ばれている地域のこれからの発展を願っている」と述べた。

 また、鳴門高校の書道部員18人が、ベートーベンの「第九」に合わせて縦4メートル、横7メートルの白い布に筆を走らせ「祝 大鳴門橋30周年 人と未来を繋ぐ架け橋」と書くパフォーマンスを披露した。柳学園中学・高校(兵庫県洲本市)のジャズバンド部がジャズ5曲を演奏し、記念ムードを盛り上げた。

 地元の鳴門東、成稔両幼稚園の園児ら約50人が、祝福と飛躍の思いを込めて風船を飛ばしたほか、鳴門市阿波踊振興協会の合同連による阿波踊りや、兵庫県の淡路人形座による人形浄瑠璃の上演もあった。

 この後、近くの亀浦観光港からは飯泉、井戸両知事ら関係者が観潮船に乗り込んで出航。特産の鳴門鯛にちなみ、鳴門海峡にタイの稚魚を放流した。

 大鳴門橋は1976年7月に着工。総工費約1050億円で85年6月に完成した。