豊作を願ってあぜ道を練り歩く参加者=海陽町小川

 海陽町小川の樫ノ瀬地区で7日、稲の害虫を追い払って豊作を祈願する伝統行事「虫送り」が行われ、住民や町内の小学生ら約100人が参加した。

 参加者は同地区の高西寺本堂で般若心経を唱えた後、わらで作った草履や弁当箱をつり下げた竹ざお、短冊などを手に寺を出発。鉦と太鼓に合わせて「サイトコ ベットコ ウッテントン、イネノムシャー トサヘイケー(斉藤別当が転んだ、稲の虫は土佐に行け)」と唱え、水田のあぜ道を練り歩いた。最後に竹ざおや短冊を海部川に流して、害虫を送り出した。

 虫送りは、合戦中に馬が稲の株につまずいて落馬し、敵に討ち取られた平安末期の武将斉藤別当実盛が、稲を恨んで害虫になったとする故事に由来。同地区では2000年に約40年ぶりに復活させ、田植えが終わった6月に毎年行っている。