勢いよく回り、田んぼに水を送る水車=小松島市田浦町の田浦用水

 小松島市田浦町西原地区の用水路で、住民手作りの水車が田んぼに水を送っている。稲がすくすく育つ時期を迎えて、連日“フル回転”。初夏の里山に、のどかな風情を漂わせている。
 
 水車は、勝浦川から水を引いた田浦用水(幅約3メートル)の100メートルほどの区間に、4基が点在。直径は1・8~2・3メートルで「ガタン、ガタン」と音を立てながら回り、田んぼに水をくみ上げている。
 
 地元住民でつくる西原環境保全会が、昔ながらの風景を残そうと設置。2、3年おきに作り直しており、今シーズンも5月下旬に木材や竹、缶などを使って傷んだ部材を修繕したり、付け替えたりした。
 
 保全会はナマズやコイ、ホタルなど多様な生き物が生息できるように用水路を石垣で補修。水車の近くにはヤナギを植えるなど、景観づくりにも力を入れている。保全会の北野政美会長(80)は「水車が残る風景を残していきたい。昔懐かしい景色を楽しんでほしい」と話している。