ホームページの作成に向けて宿泊施設を見学する四国大の学生(右の2人)=美馬市脇町東大谷

 美馬市は、四国大学と連携し、同市脇町の大滝山(946メートル)への観光誘客に力を入れる。学生が旅行者の客層やニーズを調べ、点在する寺社、名所を巡る宿泊ツアーの企画や散策マップの作製などを行う。市は「若い感性を借りて地域の魅力を掘り起こし、県外客らをもっと呼び込みたい」としている。
 
 大滝山は高松市との境に位置し、山頂の四国別格二十霊場20番札所・大滝寺と西照神社には、多くの参拝者が訪れる。しかし、市によると周辺の観光地を網羅したパンフレットなどはなく、地域を周遊する人は少ない。
 
 このため、市は住民から観光活性化の相談を受け、昨年11月に市内で西部スーパーサテライトオフィス(SO)を開設した四国大へ協力を求めた。
 
 まず、今年4月にシバザクラの名所として知られる広棚地区の「芝桜祭り」で、四国大生が来場者約70人にアンケートを行い、居住地や年代、他の訪問先などを調べた。今夏にはフィールドワークを実施する。分析結果を踏まえて1~2泊のモニターツアーを企画し、年内に行う。
 
 四国大生は、標高約500メートルに立つ宿泊施設「美村が丘」のホームページ(HP)のリニューアルも進めており、来年の芝桜祭りのポスターや周辺の散策マップも作る。
 
 各事業はSOと市のそれぞれの担当者が意見を交わしながら、関連の分野について学ぶ学生を加えて進める。ツアーの実施は、県西部2市2町の観光振興に取り組む一般社団法人そらの郷(三好市)が観光庁から受けた補助金を活用し、協力する。
 
 HP作成に当たっている四国大メディア情報学科4年の井野萌果さん(22)は「自然が美しく、のんびりできる場所。癒やしをコンセプトにシンプルで分かりやすいものを作りたい」と話している。