大阪市の中心部での田植えに使われる稲の苗=小松島市豊浦町

 小松島市の農家や企業などでつくる「市生物多様性農業推進協議会」が有機栽培で育てた稲の苗が、大阪市の複合商業施設・新梅田シティの庭に植えられる。里山を模した菜園づくりを進める大手住宅メーカーが、同会の取り組みに着目して協力を求めた。15日に商業施設に勤めるビジネスマンや近隣の子どもが田植えを行う。
 
 提供する苗はうるち米ともち米で、シイタケ栽培を終えた廃菌床などを養殖ミミズに与えてできた「ミミズふん土」で育てた。新梅田シティの敷地内に住宅メーカーが整備している「新・里山」の水田3アールに植えられ、子どもらが有機栽培に取り組む。
 
 同会は2010年3月に設立され、生き物の生息環境に配慮した農業を進め、有機栽培した米を「いのち育むたんぼ米」と名付け販売している。14年12月、東京で開かれた農林水産省の生物多様性シンポジウムで活動を発表した際、住宅メーカー担当者の目に留まった。
 
 苗を育てている有機肥料製造の豊徳(小松島市)の笠松則和社長は「小松島の有機栽培が広く知られるきっかけになれば」と話している。