徳島県議会6月定例会は17日、本会議を再開し、喜多宏思(自民県民会議)、岡田理絵(明政会)の両氏が一般質問した。飯泉嘉門知事は、鳴門市大麻町で巣作りをしている国の特別天然記念物コウノトリが定着・繁殖できる環境を整備するため、2015年中をめどに生息地域の周辺約500ヘクタールを「鳴門・コウノトリ鳥獣保護区(仮称)」に指定する考えを示した。

 岡田氏は、コウノトリが繁殖できる環境を確保するとともに、コウノトリを活用した農産物のブランド化の推進などを求めた。

 知事は、鳥獣保護区指定の意向を明らかにした上で「コウノトリ定着の取り組みを一層推進する。県民を挙げて守り、育てる環境を確保する」と語った。また「コウノトリを育む徳島」を新たな付加価値として、レンコンなど農産物のブランド化を目指す考えを示した。

 鳥獣保護区では狩猟ができないため、コウノトリの定着・繁殖と生物多様性保全の推進が期待できる。県内には52カ所、計2万5815ヘクタールの鳥獣保護区(うち国指定1カ所)があり、コウノトリ保護区が指定されれば、初めての「希少鳥獣生息地保護区」となる。

 県は、コウノトリの繁殖期(2~3月)と狩猟期(11月15日~翌年2月15日、ニホンジカとイノシシは3月15日まで)が重なることから、狩猟期前の保護区指定を目指す。

 喜多氏は、県が経済飛躍への重点施策と位置付ける観光振興について「さらに大きな目標を掲げて地域活性化を進めるべきだ」と提言した。

 知事は「18年に県内宿泊者数を300万人とする新たな目標を掲げる」と述べ、3月に策定した観光振興基本計画の数値目標(280万人)より20万人増やすとした。計画の目標を上方修正する。

 14年の県内宿泊者数は251万人(全国46位)となり5年ぶりに最下位を脱出。前年からの増加率は11・1%で全国4位だった。