リキュール製造免許を取得し、梅酒造りを始めた地域おこし協力隊員の徳長さん=吉野川市美郷峠

 梅酒特区の吉野川市美郷で活動している地域おこし協力隊員の徳長大樹さん(32)=同市美郷峠=が、リキュール製造免許を取得し、梅酒造りを始めた。特区内の免許取得者は徳長さんで5人目。特に若者に美郷の梅酒の魅力を伝えたいと考えており、徳島市のライブハウスなどに卸す予定だ。

 徳長さんは、美馬市のケーブルテレビ会社で働いていた4年ほど前に美郷の「梅の花まつり」を取材し、美郷の梅酒を初めて味わった。美郷に通うたびに梅酒に引かれるようになり、2009年に地区で初めて免許を取り梅酒造りをしている東野宏一さん(73)=美郷川俣=の下で、昨年3月から修業を始めた。今年1月に協力隊員に任命された後も技術習得に励んでいた。

 4月28日に川島税務署からリキュール製造免許を交付され、5月27日から梅酒造りを開始。梅は美郷の梅農家から仕入れた「鶯宿」と「月世界」の2品種。8リットル瓶に梅と氷砂糖、酒を入れ、現在は熟成の段階に入っている。

 地区の大半の製造所では、酒は焼酎を用いているが、徳長さんはブランデーを使ったタイプも製造。それぞれ600リットルずつ造る。

 商品名は、妻の杏実さん(28)の名前をもじったブランデータイプの「TOKAMI(トオカミ)」と、焼酎タイプの「EMITAME(エミタメ)」。11月下旬に美郷で開かれる「梅酒まつり」で売り出す。販売価格は未定。

 徳長さんは「たくさんの人に美郷産の梅酒を飲んでもらえるように頑張りたい」と意気込んでいる。