昨年8月に鳴門市の徳島自動車道で停車中のマイクロバスに大型トラックが追突し、高校生ら16人が死傷した事故で、死亡したバス運転手の岡本勉さん=当時(30)、阿波市阿波町綱懸=の遺族がトラックの運転手と運送会社を相手取り、1億1674万円の損害賠償を求める訴訟を徳島地裁に起こした。

 訴えによると、大型トラックを運転していた菊池誉司(たかし)受刑者(51)=自動車運転処罰法違反罪(過失致死傷)で禁錮4年=は眠気を感じたまま運転を続け、居眠り状態に陥って事故を起こしたと指摘。雇用していた「東西物流」(松山市)にも連帯して賠償する義務があると主張している。

 岡本さんの妻は訴状で「最愛の夫と2人で会社を大きく発展させる夢を奪われ、何度も死んでしまいたいと思った」と精神的苦痛を訴えた。提訴は5月16日付。

 東西物流は「弁護士に任せており、コメントできない」としている。

 事故は昨年8月25日に発生。故障で路肩に停車していたマイクロバスに大型トラックが追突し、車内にいた女子高生=当時(15)=と車外に出ていた岡本さんが死亡、14人が重軽傷を負った。