川端順さん

 徳島県内の学生野球の競技力向上へ、松茂町出身でプロ野球・広島東洋カープ元投手の川端順さん(58)=同町中喜来、スポーツクラブコーチ=が中学、高校の球児に技術指導することになった。各校が新チームに切り替わる8月以降、川端さんが継続して学校を訪問し、生徒らに投球術などを直接教える。21日の県議会定例会で、嘉見博之氏(自民)の代表質問に美馬持仁教育長が答えた。

 川端さんの技術指導は、県教委が県高野連などと協力して実施。ピッチングの基礎や学生野球の素晴らしさなどについて、実技を交えながら指導する。対象校は地域バランスや過去の実績などを考慮して決める。

 川端さんは鳴門高から法政大、東芝を経て1983年、ドラフト1位指名で広島へ。現役時代は3回のリーグ優勝に貢献し、93年~2005年に投手コーチを務めた。その後、フロント入りし、08年~17年には選手獲得などに当たる編成グループ長として手腕を発揮。今年4月に徳島に帰郷し、OKスポーツクラブ(徳島市)のコーチを務めている。

 プロ野球選手は元選手も含めて、高校野球部員などへの直接指導が禁止されているが、川端さんは日本学生野球協会から「学生野球資格回復」を認められており、指導ができる。近年、県内の学生野球は四国大会や全国大会で成績が振るわず、関係者から競技力向上を求める声が高まっていた。県教委が川端さんに協力を求めた。

 川端さんは「野球は投手力が勝負の大きな要素を占める。徳島の中高生のレベルアップに協力したい」と話している。