1階部分が約3メートル浸水した加茂谷中の校舎。手前は屋根だけが見えている渡り廊下=午前5時50分ごろ、阿南市加茂町

 台風11号は17日午前、四国を縦断した後、岡山県倉敷市付近に再上陸した。徳島県内には明け方まで激しい雨が降り続いた。大雨の影響で那賀川が増水し、2014年8月の台風11号で大きな被害が出た阿南市加茂谷、那賀町鷲敷両地区が再び浸水被害を受けた。倒木で道路が通行止めになるなど強風による被害も相次いだ。
 
 徳島地方気象台によると、15日午後10時の降り始めから17日正午までの総雨量は上勝町福原旭511・5ミリ、那賀町木頭出原468・0ミリ、海陽町273・0ミリ、つるぎ町半田263・0ミリ、徳島市205・5ミリなどとなっている。
 
 長安口ダム(那賀町長安)では午前1時32分に最大放流量毎秒4564トンを記録。国土交通省那賀川河川事務所(阿南市羽ノ浦町)の古庄水位観測所で午前2時に氾濫危険水位(6・1メートル)を超え、同5時に最大の7・22メートルに達した。
 
 加茂谷中学校(同市)は那賀川の増水で、駐輪場となっている校舎の1階部分が約3メートル浸水。鷲敷地区では約50戸が床上、約30戸が床下浸水したとみられる。

 県内は17日明け方から朝にかけて暴風域を抜けたものの、徳島市で午前2時29分に最大瞬間風速30メートルを観測するなど強風が続いた。道路沿いや神社などの木が倒れ、道路をふさいだりするなどの被害が出た。
 
 正午現在の徳島新聞のまとめでは、三好市の99世帯186人への避難指示と、三好、那賀、つるぎ、東みよしの4市町の4184世帯7770人への避難勧告が継続中。美馬、三好など8市町の50世帯65人が避難を続けている。台風は午後には日本海に抜けるが、気象台は引き続き、土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。