自己紹介などをして交流する横浜市の子どもと地元の子どもら=阿南市新野町の新野西小

 阿南市新野町の住民らが、休校中の新野西小学校を活用して、26~29日に横浜市の小学生ら約30人を受け入れ、田舎体験をしてもらった。3年前に横浜市から新野町に移住した黒川真太郎さん(50)が橋渡しし、住民有志が受け入れ準備やもてなしに当たった。住民らは今後も学校や自然を生かして都会から人を呼び込み、地域の活性化につなげる考えだ。
 
 訪れたのは、横浜市の私立幼稚園・トトロ幼稚舎(島根正昭園長)の卒園生でつくる「トトロ幼稚舎探検部」。新野西小体育館で宿泊し、川遊びや周辺の自然散策を楽しんだほか、住民から地元の農業や畜産について話を聞いた。
 
 27日夜には、住民が新野産の米、肉、野菜を持ち寄り、バーベキューでもてなした。地元の子どもも集まって総勢70人ほどの大交流会となった。
 
 小学校の横を流れる桑野川で泳いだ木村結さん(10)は「川がきれいで冷たくてとても気持ちいい」とうれしそうだった。島根園長は「豊かな自然の中に小学校があるこの環境は素晴らしい。今後もぜひ来させてもらいたい」と話した。
 
 黒川さんは移住前に長女(10)が同園に通っており、園長に自然の素晴らしさを話したところ、田舎体験に訪れることになった。
 
 新野西小を滞在場所として考え、地元住民に打診。有志30人以上が協力し、市に学校利用の許可を受けて周辺の草を刈り、遊びやすいよう川辺に生えた竹を切るなどした。
 
 住民らはこれを機に、都会から人を呼び込むための取り組みを検討する。黒川さんは「新野の人の温かさや暮らしに触れた人たちが、私のように将来移住してもらえればうれしい」と話している。