国土交通省が31日発表した2014年の一級河川水質調査で、徳島県の吉野川が3年連続で全国で最も水質が良い河川の一つに選ばれた。水量が豊富なことが水質の維持につながっているとみられる。
 
 全国391河川の1095地点(県内は8河川の17地点)で水質汚濁の目安となる生物化学的酸素要求量(BOD)を測定した。1リットル当たりのBOD平均値が0・5ミリグラム以下の地点を最良ランクに評価し、吉野川の高瀬橋(石井町)と脇町潜水橋(美馬市)、那賀川の那賀川橋(阿南市)など県内5地点を含む96地点がこの中に入った。
 
 その結果を踏まえ、吉野川をはじめ、仁淀川(高知)、熊野川(和歌山)、安倍川(静岡)など13河川の水質を最良とした。
 
 吉野川の水質が良好な理由について、四国地方整備局河川管理課は「水量が豊富で汚濁物質がたまりにくい。流域で合併浄化槽や下水道の整備が進んでいるほか、住民が積極的に清掃していることが大きいのではないか」と分析している。
 
 国交省は、BOD平均値が0・5ミリグラム以下だった地点のほか、ダムや海域を除いて2カ所以上の調査地点がある163河川のうち、BOD平均値が全て0・5ミリグラム以下だった川を水質が最も良い河川として公表している。
 
 県内8河川のうち、2カ所以上の調査地点があるのは、吉野川、旧吉野川など4河川。調査地点が1カ所の穴吹川、貞光川などは公表の対象になっていない。