大塚国際美術館に登場した高さ約20メートルの「美びビツリー」。見る角度によって印象を変える=鳴門市鳴門町の同館

 鳴門市鳴門町の大塚国際美術館の地下3階センターホールに、808本の9色の綿糸を使った高さ約20メートルの「美びビツリー」が登場した。見る位置によって印象が変わり、塔や巨大な木にも見えるユニークな作品で、来館者の想像力をかき立てている。

 19世紀末から20世紀初頭のパリで芸術、文化が花開き、「ベル・エポック」と呼ばれる時代をテーマにした「美びビフェスティバル」(9月末まで)の一環。愛知県立芸術大美術学部の神田毎実教授(彫刻)がデザインなどに協力し、同館スタッフや来館者らの手で完成した。

 2階のガラス面に作品の一部が映り込むため、2本のツリーがそびえているように見えるなど、見る位置によって印象が変わるのが特長だ。同館で制作されたアート作品としては1998年の開館以来最大。文化庁「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」を受けた。同館の山側千紘学芸員は「エッフェル塔や木など、見る人によって異なると思う。想像して楽しんで」と話している。

 期間中、毎週日曜日午後1時半からは学芸員の案内で、ルノワール、ゴッホらの名画をたどる「ベル・エポック絵画鑑賞ガイドツアー」も催される。問い合わせは同館<電088(687)3737>。