高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。
 

 鳴門 [創部] 1911年 [部員] 40人

 昨秋と今春の県大会を制し、5月の四国大会では4年ぶりの県勢1勝を挙げて自信を付けた。投打でレベルアップを果たし、2年ぶりの夏の全国切符獲得を狙う。

 エースの左腕西野はスピンの効いた直球に変化球を交ぜて打たせてとる。抑えの右腕上原は安定感が増し、左腕石ヶ谷と右腕竹内が控える。層は厚いが「今はエースがいない」と森脇監督が話すように、肘の疲労で実戦から遠ざかっている西野の復調が、チームの命運を左右しそうだ。

 打線は切れ目がない。1~7番まで打率3割をマーク。矢竹、三浦光、浦の中軸は勝負強く、浦はチーム最多の4本塁打を放つなど長打力もある。4割前後の打率を残す6番中村、7番宮崎が上位と下位をつなぐ役割を果たす。

 センターラインを固めて粘り強く守るのが持ち味。2年生主体の若いチームだが、甲子園での勝利を見据えたチームづくりを進めている。

 <三浦光翔主将> 打線の仕上がりは順調。どこからでもチャンスメークできるが、投手陣の失点の多さが課題。守備力を上げて徳島大会を勝ち抜き甲子園で勝利を目指す。
 

 



 穴吹 [創部] 1950年 [部員] 14人

 主将の長江ら昨夏のベスト8メンバーの3年生3人が攻守にチームを引っ張る。磨いてきた守備力で失点を最小限に食い止め、ロースコアで競り勝つのがチームカラー。守りからリズムをつくり、昨年を上回る成績を目指す。

 右横手投げの2年生エース髙木は直球とスライダー中心の配球。四死球から崩れることがあるため、いかに制球を安定させられるかが鍵を握る。リリーフ陣はタイプの違う長江、平岡、細川。相手打線の目先を変える継投のタイミングも重要なポイントとなる。

 守備は遊撃・中上、二塁・行譜、中堅・長江のセンターラインを軸によく鍛えられている。堅守で投手陣をもり立て、チームの勝ちパターンに持ち込みたい。

 思い切りのよいバッティングと積極的な走塁が光る1番平岡、3割超の打率にバントなどの小技も得意な2番中上がチャンスを築けば、4番長江の長打力が生きる。

 <長江彪斗主将> チーム力で一戦一戦勝ち抜くために全員がつなぐ意識を持ち、強く低い打球のバッティングを心掛ける。声をしっかり出し、元気の良さでも勝ちたい。
 

 



 徳島北  [創部] 1997年 [部員] 42人

 秋季、春季両大会では1回戦負けを喫したため、大舞台で実力が発揮できるよう精神面の強化を図ってきた。その成果もあって県総体ブロック大会を制し、自信を取り戻して臨む。

 打線は全員がつなぐ意識を持って進塁打でのチャンス拡大を徹底し、交歓試合でも得点力がアップした。冬場の筋力トレーニングで強い打球が打てるようになった。調子の良い選手を積極的に中軸に起用することでチーム内の競争意識も高まっている。

 投手は3年の井元、2年の渡邉、1年の河野の三本柱。井元は130キロ半ばの直球にカーブとスライダーを織り交ぜて打たせて取る。渡邉は制球力が良く、カーブやチェンジアップ、カットボールと変化球の球種も多彩。威力のある直球が武器の河野は、内角を突く強気の攻めが持ち味だ。

 先発は流動的だが、継投の時期も重要なポイントとなる。投手陣の出来が浮沈の鍵を握る。

 <濱大地郎主将> 春季大会では思うようなプレーができず、悔しい経験をした。夏の大会は持っている力を出し切り、つなぐ意識を徹底した打撃で優勝を目指す。
 

 



 阿南工・阿南光 [創部]  1963年(阿南工)2018年(阿南光)  [部員] 38人

 選手に判断力を身に付けさせる福岡監督の方針で実戦形式の練習に時間を割き、走攻守にバランスの取れたチームづくりに専念。強化を図った守りで投手陣をもり立て、積極的に機動力も使って流れを呼び込み4強入りを狙う。

 打線のキーマンは1番を打つ主将の西崎。1年生から試合に出ており、経験は豊富。出塁すれば俊足を生かした走塁で相手を揺さぶり、得点源の中軸につなげる。

 チーム一のスイングスピードで長打力のある4番三島や打撃センスの良い中野、成松の2年生コンビの前に走者をためられれば畳みかける攻撃も可能だ。

 投手は3年生の左腕田神と変化球の制球が良い2年生右腕・数藤の二枚看板。田神は130キロ後半の力のある直球にカーブやスライダーを織り交ぜて打者に的を絞らせない。数藤は変化球の制球が良い。共に打たせて取るタイプだけに、バックが堅守でもり立てたい。

 <西崎光信主将> 相手がどこでも、どんな展開になっても最後まで諦めない強い気持ちで勝利したい。阿南工の校名が出る最後の夏なので歴史に残る成績を残したい。