高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。
 

 生光学園 [創部] 1980年 [部員] 91人

 過去5年間で4強入りが4度。上位の常連だがあと一歩のところで敗れ、悲願の甲子園には届いていない。現チームは1年秋からレギュラーの選手が多く、試合経験は豊富。悔しさを力に「今年こそは」と意気込む。

 投打に総合力は高い。中でも3番山口、4番湯浅、5番神子髙の中軸が好調。山口は166センチと小柄ながら春季大会で本塁打を放つなどパンチ力は十分。187センチの湯浅は長打力が魅力で、神子髙は打率4割1分と勝負強い。俊足の1番月岡の出塁で得点機を増やせるか。

 投手陣は制球力にたける齋藤と下手から打者のタイミングを外す梶谷の両右腕の継投が基本。共に球速は平均的だがスタミナは十分で完投能力は高い。中継ぎは右の壽見と左の松崎が控える。

 新チーム結成後、走塁練習を増やし、盗塁数が大幅に増えた。センターラインの強化を含め、攻守でさらなるレベルアップを図っている。

 <月岡大成主将> 機動力を高めるために走塁を重点的に鍛えた。打線も切れ目がない。今年こそは、と応援してくれる人たちへの恩返しのためにも絶対に優勝する。
 


 


 那賀 [創部] 1952年 [部員] 21人

 レギュラーの半数が1年生から試合に出場している3年生。試合経験が豊富な上、冬場の打ち込みで打撃力にも磨きが掛かり、川平監督は「今年は総合力が高く、どこまで戦えるか楽しみ」と話す。

 打ち勝つ野球を掲げ、交歓試合では9勝3敗2分けと高い勝率を誇る。打線の中でも思い切りのいい打撃でチームに勢いをつける1番東上、巧みなバットコントロールで打ち分ける3番橋本光らが並ぶ上位5人は、打率3割を超える。

 右腕のエース吉田は130キロ前後の直球の制球力を武器に、低めに集めて打たせて取るタイプ。切れのある変化球が持ち味の吉崎と、緩急を付けた投球で打者のタイミングを外す技巧派の福永が控える。

 バックは野村、東上の二遊間、中堅・橋本光のセンターラインが要。守りの強化で内外野とも安定感を増しており、いかに投手陣をもり立てられるかも浮沈の鍵を握る。

 <福永啓太主将> 打ち勝つチームを目指して打撃中心の練習をしてきた。県総体や練習試合で勝てるようになり、調子は上がっている。相手より1点でも多く取って勝つ。
 



 

 小松島 [創部] 1952年 [部員] 25人

 県春季大会はノーシードからの快進撃で8年ぶりの準優勝を果たした。追われる立場となった夏は、重圧を感じながらも「春以上の結果を出す」と15年ぶりの甲子園出場に照準を合わせる。

 従来は打撃が売りのチームだが、今年は守りが堅い。その中心は四国大会出場の原動力となったエース左腕の久米。直球は120キロ台ながら持ち味のテンポの良さに磨きを掛けた。2番手の2年生右腕阿部がフォーム改良で球速と制球がともに向上したのは好材料。

 守りのミスで敗れた四国大会の反省から練習の6割を守備練習に割く。6月の県総体で結果は出せなかったものの、守りからリズムをつくる意識は以前より増した。

 打線は4番宮本が左膝の故障で出遅れているのが気掛かりだが、豊富監督が「全員が4番打者」と話すように中軸経験のある好打者を満遍なく配置。上位下位のどこからでも得点できる攻撃は健在だ。

 <佐藤辰誌主将> チームカラーのつなぐ野球を一から見つめ直し、守備に重点を置いて練習を積んできた。あと一歩で勝ち切れず、準優勝に終わった春の悔しさを晴らす。
 



 

 阿波西 [創部] 1958年 [部員] 12人

 「野球は点を取って勝つ競技」という佐藤監督の下、練習時間の7、8割をバッティングに充てる。シート打撃ではライナー性の打球を連発。好機で確実に得点して逃げ切るパターンで5年ぶりの夏1勝を狙う。

 打線の中心は4番三浦、5番酒井。秋季大会の富岡西戦で一発を放った三浦はパンチ力がある。左打ちの酒井も鋭い振りで長打を量産する。小技の効く2番乃一らがしっかりチャンスをつくって回したい。

 投手陣は右腕2人。エース板東は伸びのあるストレートと変化球で組み立てる。リリーフ赤澤は縦のカーブで打たせて取るタイプ。

 強化中の守りでは堅実なショートの乃一や強肩の捕手原田がセンターラインを引き締める。部員は12人と少数だが、実戦に即した守備練習で確実性と判断力に磨きを掛けている。終盤に勝ち越された5月の池田辻戦を教訓に、最後まで集中して勝ち切る野球を目指す。

 <板東秀明主将> 突出した力のある選手はいないが、全員野球で勝利を目指す。鍛えた打撃で得点し、一つ一つアウトを重ねて粘り強く戦えればチャンスはある。