高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。
 

 城東 [創部] 1996年 [部員] 25人

 県秋季大会はベスト8、春季大会はベスト4とステップを上ってきた。4、5月の練習試合で22勝2分け2敗と大きく勝ち越して勢いに乗っており、総仕上げとなる夏で初の頂点を目指す。

 攻守の軸に俊足の選手がそろう。中堅手の武市はベースランニング13秒79と県内最速。右翼手梶村、遊撃手前野と共に守備範囲は広い。打線もこの3人が1~3番に起用される可能性が高く、機動力を生かした攻撃でチャンスを広げる。

 得点機を築いてからの一本が出るかが鍵だ。甘い球が来ることはまれな上位校との対戦を想定し、打撃練習では投球マシンのコースをあえて中心から外して設定。厳しいコースにも対応できる勝負強さを磨いている。

 投手は秋季、春季大会をほぼ1人で投げ抜いた右腕武口が主戦。伸びのある直球が持ち味の2年生右腕井村は成長著しい。昨夏からマスクをかぶる浦上のリードも安定している。

 <梶村仁義主将> 持ち味の走塁や小技を絡めた攻撃で得点につなげたい。チームのモットーは有言実行。甲子園出場の目標を実現できるよう、一戦必勝で頑張る。
 



 

 板野 [創部] 1952年 [部員] 31人

 決勝で鳴門渦潮に敗れ、初優勝を逃した昨年の悔しさを糧に練習に励んでいる。「届かなかったあと1勝をどう取るか」をテーマに掲げ、一戦必勝で頂点を目指す。

 エースの右腕清水は低めやコーナーを突く投球で安定感がある。2年生左腕の瀬尾はマウンド度胸の良さが持ち味。球威のある球を投げ込む右腕安藝も控える。

 1年生から選手権県大会に出場している前田、松本、豊富雅、安藝の3年生がセンターラインを固め、大きな穴はない。守りから自滅する心配は少なく、ロースコアに持ち込めば得意の展開となる。攻撃ではバントやエンドランなど小技と機動力を駆使する。好機を確実にものにする手堅さが真骨頂だ。自分たちのペースに持ち込むため、先制点を重視している。

 昨年の決勝に出場した選手が5人残り、経験値は十分。秋と春の県大会も鳴門渦潮に2回戦で敗れており、雪辱を期す選手たちの士気は高い。

 <前田倫兵主将> 守備からリズムをつくり、自分たちのペースに持ち込みたい。打線は上位から下位までつなぐ意識を心掛け、チャンスをものにする。今年こそ優勝する。
 



 

 城北 [創部] 1947年 [部員] 31人

 180センチの本格派右腕・湯浅陽の出来が浮沈の鍵を握る。本人も大黒柱らしく「バックを信じて一人で投げ抜く」と強い覚悟でマウンドに上る。

 最大の武器は最速140キロを超えるストレート。胸元を強気で攻め、追い込んでから縦に割れるカーブを有効に使って打ち取る。ここ一番で狙って三振が取れるのも強み。控えは3年年の谷、樋口に加え、2年生・笹木の成長は好材料だ。

 攻撃陣は、勝負強い打撃でチームを引っ張る主将で4番の田中がキーマン。広角に打ち分け、出塁率が高い1番山田、3番湯浅拓がいかに得点機を築けるか。練習試合ではリードを許しても終盤に反撃できる粘り強さが備わってきた。

 鎌田監督は「守り勝つ野球」を掲げ、キャッチボールや塁間のボール回しなど基本練習を重視し、正確な捕球、送球を徹底。捕手の田中を扇の要に二塁手の庄野、中堅手の鹿島が内外野をまとめる。

 <田中滉大主将> 最近は終盤に逆転して勝ち切る試合が多くなった。全員がつなぐ意識をしっかり持って打席に立ち、目の前の一試合一試合を大事に戦っていく。
 



 

 つるぎ [創部] 2014年 [部員] 25人

 3月の県春季大会で学校統合後の公式戦初勝利を挙げ、総体西部ブロックでも初戦を突破。2回戦で池田に2―4で敗れたが、強豪に善戦したことでチームに自信が生まれ、勢いづいている。

 打撃は、基本に忠実にセンター返しを狙う。ランナーが出れば、送りバントで進め1点を確実に取りに行く。俊足の1番中島涼は24盗塁と怖い存在。主将で2番の中島颯、打率3割の3番緒方、3割5分の4番安田と上位陣で得点に結び付けたい。

 投手陣は3年の右腕岸上が柱。丁寧に低めを突くコントロール重視の投球で打たせて取る。5安打完投した春季大会初戦のように、粘りのピッチングができるかが鍵となる。3年の松村、2年森口、1年の左腕桑原らが後に控える。

 課題だった守備の練習に力を入れ、ミスが減ってきた。笠井、岡村の二遊間は特に安定感が増しており、好守で投手をもり立てたい。

 <中島颯太主将> 上位が出塁し、得点に結び付けたい。大量得点は難しいので僅差の勝負に持ち込み、春季大会で果たせなかった1勝以上の成績を残したい。