「恋の浮島」のCDを手にする井上さん=東みよし町加茂

 阿波踊りをテーマに、東みよし町加茂の作詞家井上功一さん(66)が歌謡曲「恋の浮島(うきしま)」を作詞した。CD化され、県内で発売されている。井上さんは「徳島の良さを多くの人に知ってもらうために、ゆくゆくは全国販売につなげたい」と話している。

 恋の浮島は、疎遠になった徳島出身の女性を東京から追い掛けてきた男性の心情をつづった。阿波踊り真っただ中の徳島市を訪れた男性が、踊り子の中に彼女の姿を重ねる切なさを「編笠(あみがさ)ごしにのぞく微笑(ほほえみ)/知らず知らず貴女(あなた)の面影さがしてた」と表現した。

 ぞめき、よしこの、蹴出し、天水、眉山などの言葉も織り交ぜ、徳島らしさを強調している。サビは、ぞめきのリズムに乗せてラップ調で歌うなど、若者の心もつかもうと工夫している。

 井上さんは元小学校教諭。東京で暮らした大学時代に作詞に目覚めた。1978年にはNHKの歌の公募番組で優勝。作詞した「南国特急」を都はるみさんが歌い、レコード化されたこともある。

 「恋の浮島」は、教員退職後の2008年に作詞家の団体「日本詩人連盟」に投稿した。作曲家平野桂三さんの目に留まり、今年3月にCD化が決定。歌手は桜木華さんが務めている。

 東京のレコード会社が300枚を製作、1枚1300円。吉野川ハイウェイオアシス(東みよし町)と紀伊國屋書店徳島店、フクタレコード(以上徳島市)で販売されている。