鎮魂の祈りを込め、パゴダ前で踊る無双連=眉山山頂

 終戦から70年を迎えた15日、戦争犠牲者の冥福を祈り、平和を願う催しが徳島、小松島両市で開かれた。参加者は節目の年に、あらためて不戦の誓いを胸に刻んだ。

 徳島市の眉山山頂にある戦没者慰霊塔・パゴダ前ではビルマ(現ミャンマー)での戦没者を慰霊する奉納踊り(県仏教会主催)があった。ビルマで親族が亡くなった遺族ら約100人が黙とうし、無双連の50人が鎮魂の祈りを込めた阿波踊りを披露した。

 父親を亡くした亀田吉之さん(77)=北島町高房、農業=は「ビルマで亡くなった全ての人に心からの祈りをささげた。二度と戦争を起こしてはならない」と語った。

 眉山中腹では、戦前戦中に満蒙開拓青少年義勇軍の一員として旧満州(中国東北部)に渡り、病気や過酷な生活で亡くなった県出身者約480人を弔う慰霊祭が営まれた。

 経験者でつくる県拓友会会員ら18人が出席し、拓魂碑前で合掌した。秦照雄会長(85)=北島町鯛浜=は「戦争の犠牲は私たちの世代で終わりにしたい。平和な生活がいつまでも続くことを強く願う」と話した。

 小松島市松島町の地蔵寺では、小松島平和行進実行委の約20人が戦没者の冥福と平和への思いを込めて鐘を突き、沖縄戦の悲しみをテーマにした曲「さとうきび畑」を歌った。同町の光善寺でも、寺の関係者ら9人が鐘の音を響かせた。