高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。         

 

 徳島科技 [創部]2009年[部員]46人

 持ち味の打撃力でリードを築き、試合の主導権を握る戦いを目指す。4月以降の練習試合では2桁得点で打ち勝ったケースが目立つ。

 鍵を握る打線は上位から下位まで隙がない。リードオフマンは打率4割近くの山田。選球眼に優れ、四球を稼ぐ2番七條とともにチャンスメークして、長打力のある六車、髙島、藤代ら主軸につなげたい。一発がある6番川下も試合を決めるキーマンだ。

 投手陣は最速140キロの近藤がエース。三振を奪える力のある速球が武器で、春季大会以降の6試合は防御率2・93と安定感が高まってきた。変化球の切れが増した藤本、制球力のある坂本らも期待できる。

 昨夏は1回戦で小松島に6点差をひっくり返された。悔しさを胸に守備力の強化を急ぐ。捕手の川下を軸に二塁の山田、遊撃の六車、中堅の七條らが守りを引き締め、最少失点でしのぎ切りたい。

 <川下克己主将> 得点力はあると思うので、あとはどれだけ失点を最小限に抑えるかが大事になる。チームが一つになって、どんな状況でも諦めずに戦う姿勢を見せたい。

 

 

 阿南高専 [創部]1966年[部員]17人

 1回戦の相手は第2シードの鳴門渦潮。チャンスを確実にものにし、エース三星の粘投でロースコアに持ち込み勝機を見いだしたい。

 三星は直球と変化球をコーナーに投げ分け、打たせて取る投球が身上。強打の鳴門渦潮打線に対し、的を絞らせない配球でいかにバットの芯を外せるかが鍵を握る。

 援護する攻撃陣は県秋季、春季大会とも完封負けを喫した反省から練習ではコンパクトな打撃を心掛け、得点力アップを図ってきた。走力のある1~3番が出塁すれば、機動力を生かして揺さぶりたい。正確なバントでいかに得点圏に走者を進められるか。

 三星をもり立てるバックの守りもポイントとなる。センターラインを中心に局面に応じて守備位置を確認し合うなど、内外野の連係は良い。新チームから正捕手となった西野としては、三星とコミュニケーションを図りながら打者の読みを外すリードを心掛けたい。

 <西野亨主将> エース三星を中心に守りから攻撃のリズムをつかんでいく。少ないチャンスを確実にものにして逃げ切る戦いで、一つ一つ勝ち星を重ねていきたい。

 

 

 脇 町 [創部]1901年[部員]27人

 チャンスを確実に生かし、手堅く守り抜くロースコアの戦いを理想に掲げる。地力を付けた投手陣がけん引し、内外野がしっかりもり立てれば、上位進出は十分狙える。

 エース立木は一冬を越えてマウンドでの落ち着きが出てきた。ピンチに動じることなく冷静にゴロに仕留める投球で、春季大会以降に登板した12試合は防御率2・55と好調を保つ。

 先発を務める金川も進境著しい。左から繰り出す力のある直球と変化球の組み合わせで打たせて取るのが巧み。四死球の少なさも持ち味だ。

 二枚看板の継投を支えるのが守備陣。サード都倉主将を中心に、動きの軽快な金崎、竹内の二遊間や強肩のセンター三木らがノーエラーで引き締めたい。

 飛び抜けた打者はいないが、4番堀江はチャンスに強い。練習ではどの選手も低い角度で鋭くはじき返す打撃が目立つ。2-3で競り負けた昨夏の1回戦の雪辱を誓う。

 <都倉睦大主将> 相手がどこのチームだろうと一戦一戦、チャレンジャー精神で立ち向かう。1点を守り切る自分たちの野球を貫いて、甲子園出場を目指したい。

 

 

 

 海 部 [創部]2004年[部員]23人

 レギュラー全員が3年生で、そのうちの6人が昨夏の大会に出場。豊富な試合経験と結束力を武器に、2006年以来の4強入りを狙う。

 守りを重視したチームづくりを進めてきた。軸となる投手陣は左右1人ずつ。エースの左腕楠本は最速135キロの直球と多彩な変化球が武器。四死球は多いが完投能力は十分だ。春季大会で先発した右腕森は継投に回り連戦に備える。

 センターラインは捕手を玉那覇で固定し安定感が増した。中堅手の福岡と上田、知賀の両翼は守備範囲が広く強肩。動きの良い山下、竹内の二遊間と合わせて守備のほころびは少ない。

 打線はけがで欠場していた5番知賀の復帰が好材料。3番竹内、4番森との中軸に厚みが出ると同時に、長打力のある楠本を下位で起用することでつながりが生まれた。選球眼のある1番福岡、しぶとい打撃の2番戎谷が出塁すれば、得点力は高まる。

 <向田輝義主将> 投手力が中心のチーム。ここまで公式戦でいい結果が残せていないが、3年生を中心に全員野球で一戦一戦しっかりと戦い、ベスト4入りを狙う。