被爆アオギリの苗木を植える野崎市長(中)と中学生=阿波市役所前

 阿波市は21日、広島市から譲り受けた「被爆アオギリ」の苗木を市場町の市役所前に植樹した。戦後70年が経過し戦争の記憶を風化させないことが目的。被爆女性の語り部をモデルに描いた映画「アオギリにたくして」も上映した。

 野崎國勝市長や市内4中学校の生徒代表11人が高さ約30センチの苗木を植樹。説明文や反戦の誓いを記したプレートも設置した。

 苗木は1945年8月、原爆投下の爆心地から北東約1・3キロの旧広島逓信局庭で被爆し、幹の半分が熱線と爆風でえぐられたアオギリの種から育てられた。

 植樹した樫原詩君(13)=市場中2年=は「大きく枝葉を伸ばし、僕らを温かく包んでほしい」と話した。

 隣接する防災交流拠点・アエルワで行われた上映会には4中学校の2年生と教職員ら350人、市民122人が参加。阿波市民も戦争で2千人以上が犠牲になったことが説明された。