高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。

 

  池  田[創部] 1947年 [部員] 43人

 掲げた目標は「甲子園に戻る」。今夏100回の節目を迎える選手権大会のかつての常連校にとって、甲子園は決して「夢」の舞台ではない。高まる周囲の期待を原動力に、26年ぶりの出場切符を誓う。

 強打のイメージから一変し、ロースコアでの粘り強い野球を展開する。ゲームをつくるのは変化球が鋭い土井、山田の3年生右腕2人。2年の白川も本番に向けて調子を上げている。

 守備の要は井上監督が「芯が強い」と信頼を置く主将の吉田捕手。1年の秋からレギュラーに定着し、経験はチーム随一だ。捕球後の動作が速くスローイングも正確で投手陣をもり立てる。榊原、小角の二遊間も堅実な守りに定評がある。

 打撃でも出塁率の高い吉田が1番。2番津川がつないで得点圏打率の高い小角、大東、益田のクリーンアップがかえすのが定石だ。下位が出塁して吉田まで回せば得点機は広がる。
 

 <吉田直樹主将> 5点差を一時追いついた秋季大会での経験を踏まえ、冬場は粘り強い打撃を磨いてきた。伝統の重圧もあるが、本番でうまく力に変えて頂点を目指す。

 

 

 富岡西[創部] 1900年 [部員] 50人

 投打でパワーアップを果たし、シード校に引けを取らない戦力が整った。自信を深める選手たちは「秋と春の県大会で敗れた悔しさを晴らす」と、夏の大会では初となる決勝進出と甲子園出場へ意気込む。

 破壊力のある佐藤、小田、浮橋の中軸3人に確実性が加わった。6月の県総体では3試合で3人の柵越えが計6本。ボール球を見極め、甘い球を捉える打撃で相手投手にプレッシャーをかける。さらに片山、村上ら下位打線がチャンスメークすれば大量得点も可能だ。

 投手陣は右腕4人で乗り切る。先発は打たせて取る佐野と140キロ超の直球で押す浮橋に託す。共にスタミナ豊富で完投能力も十分。佐藤と末広は控えに回り、継投策に備える。

 守りでは強肩の小田を中堅にコンバートし、センターラインに安定感が出てきた。小川監督は「打線がつながれば(優勝の)可能性は高まる」と期待を込める。

 <村上大祐主将> 試合ではどんな展開でも勝ちを意識する。クリーンアップの活躍で県総体を制し自信を深めた。甲子園に出るため、まずは初戦をしっかりと勝ち切る。

 

 

 城  南[創部] 1898年 [部員] 49人

 創部120周年の節目に迎える第100回の記念大会とあって、例年以上にナインの士気は高い。夏の甲子園初出場に向け、練習にも一段と熱がこもっている。

 守りからリズムをつくるチームにとって、浮沈の鍵を握るのは投手陣。エースの右腕丸山は制球に優れ、要所を締める安定感がある。右下手の中山はコーナーに投げ分ける丁寧な投球が持ち味。どちらも先発起用の可能性はありそうだ。

 守備の要は捕手の張。二塁への送球タイムは最速1秒77と強肩で、簡単には盗塁を許さない。二塁手上田、遊撃手久島ら内野の守りも安定している。投手陣が打たせて取るタイプだけに、バックの堅守での援護もポイントとなる。

 打線は長距離打者こそいないものの、全員がつなぐ意識でシュアな打撃を心掛けている。上位には出塁率の高い久島、張らの起用が見込まれており、中軸の大谷、後藤らにつながれば得点機が広がりそうだ。

 <上田拓人主将> 先制点を取ってリズムに乗りたい。初戦は開幕試合となりプレッシャーもあるが、積み重ねてきた練習に自信を持ち、普段通りの野球を心掛ける。