高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。         

 

 鳴門渦潮[創部] 2012年 [部員] 60人

 前回大会で悲願の初優勝を果たし、今年は第2シードから連覇を狙う。昨年のような長打力はないが、強打は健在でどこからでも点が取れる。新チーム発足当初に課題だった守りも良くなり、攻守に隙は少ない。

 チーム打率は3割5分で1番から9番まで穴がない。左、右、左と交互に現れる中軸は3番城古、5番加藤が打率4割を超える。3割7分の4番住江は長打力がある。8番服部も4割を超え、打線がつながれば大量得点できる。

 エース左腕の服部はストレートに切れがあり、チェンジアップ、カーブで相手打者のタイミングを外す。右腕の有持は31回を投げ防御率1・16と抜群の安定感を誇る。試合展開によっては継投も考えられる。

 走者を置いた試合形式の守備練習などで、ピンチでの対応力は向上。森監督は「守りが良くなり、投手が安心して投げられるようになった」と手応えを得ている。

 <藤井祐輔主将>  長打を狙わず、内野を鋭く抜ける打球を打つよう練習してきた。打線をつなげて大量得点に結び付けたい。圧倒的な力をみせ、2年連続の甲子園出場を目指す。

 

 

 徳島商[創部] 1910年 [部員] 43人

 攻撃型のチームに仕上がった。ノーシードながら森影監督は「ここ数年では最も手応えを感じている」と、2011年以来7年ぶりとなる夏の甲子園に照準を合わす。

 新たに1時間の朝練習を取り入れるなど「打ち勝つチーム」を掲げ、打撃強化に重点を置いてきた。上位には好打の左打者が並ぶ。安藝、坂東の1、2番はミートがうまく、出塁率も高い。村田、近藤、森影の中軸は持ち前のパンチ力で外野の間を抜く鋭い打球を放つ。下位もセンター返しを徹底している。

 投手陣は内角を思い切って突く投球が身上の右腕武田が軸。135キロ前後の直球は切れが良く、球速以上に打者の手元で伸びる。控え陣も球威のある村田ら4枚と駒がそろっており、指揮官も早めの継投に迷いはない。

 守備陣は昨秋から内外野のコンバートもあったが、好リードが光る捕手の森影と龍田、坂東の二遊間を中心によく鍛えられている。

 <坂東隼人主将>  攻撃力には自信がある。全員がつなぐ意識を持って、最後は打ち勝ちたい。今年は100回記念の大会。チーム一丸となって戦い抜き、絶対に栄冠を勝ち取る。

 

 

 阿  波[創部] 1924年 [部員] 21人

 中軸を中心に昨年からのスタメン7人が残る。第1シードで迎えた県秋季大会の初戦は、終盤に打ち込まれてコールド負けを喫したが、得意の守備を磨いて自信を深めつつある。春以降のチーム本塁打は20本を数え、波に乗ると怖い存在となりそうだ。

 守りは、同校OBでプロ野球出身のコーチが基本を徹底的に指導。赤松、森永の二遊間をはじめとした内外野の連係も良くなり、毎試合失策0を目指している。ピンチを無失点で切り抜ける集中力もできてきた。

 複数の投手による継投を想定。柱となる2年の荒井はテンポ良くストライクを投げ込み、守備を信じて打たせて取る投球を心掛ける。後に5人が控えており、継投のタイミングが重要になる。

 攻撃は中軸の村田、森永、岡島らに長打力がある。上位下位の打率も高い。どの選手も積極的に次の塁を狙い、春以降は84盗塁と足を使ってかき回す攻撃も駆使する。

 <岡島龍司主将 > イニング間にもミーティングをするなど意思疎通を重視している。攻撃は一度火が付くと止まらない。守備から流れを引き寄せられるよう、ベストの守りを心掛ける。

 

 

 川  島[創部]1980年 [部員] 25人

 県秋季、春季大会は1回戦負けと、結果を残せなかった。しかし、総体ブロック大会で準優勝し、交歓試合でも勝ち越すなど1試合ごとに力を付け、チーム力は向上している。

 投手を中心に1点を守り切る野球を目指す。柱になるのが左腕の藤田。4強入りした昨夏の大会を経験しており、130キロ台の直球と制球力を武器に、強気で打者に向かっていく。調子が悪いときでも、粘りのピッチングで試合をつくれるようになった。後に控える細谷は切れのある直球とスライダー、平島は左右に球を散らし勝負する。

 投手を支える二塁手坂本、遊撃手森本、中堅手蛇目のセンターラインは2年生ながらセンスが良く、連係も機能するようになった。

 レギュラーのうち6人が打率3割を超え、どこからでもチャンスをつくれる。特に香西、吉本、西川隆の3年生は高い打点を記録。塁を埋めての長打が期待される。

 <西川隆盛主将>  対戦する相手や展開に関係なく、勝つというメンタルを持って挑んでいく。守りからリズムつくる。大量得点は難しいのでチャンスを確実に得点に結びつけていきたい。